この曲を聴け! 

Neuthrone / CRIONICS
Usher-to-the-ETHER ★★ (2012-05-12 00:51:38)
2007年発表の3rd。

これの前作を聴いた時は、EMPERORに肉薄する素晴らしいバンドがいた!と狂喜したんですが…良くも悪くも変化した感じですね。神秘的なキーボードやトレモロもある程度残してはありますが、今作はスラッシュをゴツくしたらブルデス並にタフになったような、極骨太なブルータルブラックに変化。ヴォーカルもゴリマッチョが叫んでそうなドスの効いデスメタリックな咆哮スタイルに。

個人的には、ヘヴィネスが実体的になりすぎてて、ブラック特有の抽象的なムードが引っ込んでしまったため、初めて聴いた時は少々落胆を隠せなかったんですが…冷静になって聴くと、演奏力の高さや荒れ狂う暴虐性、それらをガッツリ伝える重い音像といい、聴かせるポイントが変わっただけで、クオリティ自体は全く落ちていないと思う。エクストリームメタルとしての質の高さで言ったら、BEHEMOTHやZYKLON、INFERNAL WAR辺りと勝負できるレベルだと思う。つまり超一流です。

個人的に「このバンドまでこの方向に進む必要があったのか…」と思う路線に変化してしまっただけで、アルバム自体は非常に良質な作品。聴く人によっては過去作より断然このアルバムの方が好みという方も多いと思われます。まあ、私は完全に前作の方が好きなんですけどね…。

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