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Capture the Night / BRAINFEVER
火薬バカ一代 ★★ (2012-02-05 09:56:00)
EARTHSHAKER RECORDSに所属していた西ドイツの5人組が、STEELERやLIVING DEATH等との仕事で知られる同レーベルのお抱えエンジニア、現MEKONG DELTAのラルフ・ヒューベルトと、後にSHARK RECORDSを興す事となるプロデューサー、アクセル・デュベアヴィルの手を借りてレコーディングを行い、'84年にベルギーのMAUSOLEUM RECORDSの配給を受けてリリースした1stアルバム。
湿気ったメロディ・ラインを武骨に歌うVoと頑強なリフの壁を築くツインGとが、少々埃っぽく刻まれるリズムに乗り土煙を上げて突貫するサウンドは、いかにもACCEPT登場以降/HELLOWEEN登場前夜の「80年代半ばの独産パワー・メタル・サウンド」といった趣き。
音は良くないしVoの声質も野暮ったいが、聴いているだけで身の内で燻るメタル魂に火が点されるのを感じますよ。特にNWOBHMの流れを汲んで力強く刻まれるGリフは、このアルバムの肝とも言えるカッコ良さ。
BRAINFEAVERの魅力全部入りの名曲“INTO THE SKY”、勇壮なるバンドのテーマ・ソング“BRAINFEAVER”、シングル・カットもされたアルバム表題曲“CAPTURE THE NIGHT”を筆頭に、アルバム全体を見渡すと疾走ナンバーの存在感が際立っておりますが、クラシカルなイントロからスタートする“HANGMAN”、バラード調に始まりパワフルに盛り上がっていく“SUICIDE”etc・・・と、他にも本編には魅力的な楽曲が揃う。
B級メタル・ファンなら外せない1枚ではないでしょうか。
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