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Happiness Is the Road / FERGIE FREDERIKSEN
火薬バカ一代 ★★★ (2011-12-09 07:14:17)
LE ROUXの『SO FIRED UP』、TRILLIONの『氷牙』、TOTOの『ISOLATION』といったアメリカン・メロディアスHRを語る上で外せない名盤、あるいはマルチ・ミュージシャン、トミー・デナンダーと組んだメロハー・プロジェクトの数々で素晴しい歌声を披露してきたファーギー・フレデリクセンが、FRONTIER RECORDSの全面バックアップを受けてレコーディング、'11年に発表した2ndソロ・アルバム。
大病を患っていた彼の復活までの険しい道程については平野和祥氏が執筆したライナーノーツに詳しいが(この人がこの手の音楽性のアルバムに寄稿するのって珍しいような?)、少なくとも本作で聴ける彼の声の張り/艶/伸び具合に、病魔の悪影響は微塵も感じられない。
WORK OF ARTのメンバーや現PRIDE OF LIONのジム・ピートリックらが提供した心打つキャッチーなメロディに彩られたメロハー・ソングの数々を、時に繊細に、時にダイナミックに歌い上げる様は、とても病床を脱して間もない人物の歌声とは思えぬエネルギーの迸りが感じられ、取り分けファーギー自身が作詞を手掛けたアルバム表題曲⑤は、逆境の中にあっても決して希望を失わない前向きな姿勢が綴られた歌詞と、ポジティブな躍動感に満ち溢れた曲調とが相俟って深い感動を呼ぶ、今年のベスト・チューン候補に推したい名曲の一つ。
爽やかに駆け抜けていく①や⑨、情熱的な歌唱が五臓六腑に染み渡るバラード④、哀愁のメロハー・ソング⑧、瀟洒なKeyの旋律が心地良い⑫等、優れた楽曲が揃えられた本編はまさしく復活作に相応しいクオリティ。
ファーギー・フレデリクセンの前途が洋洋であることを切に願います。

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