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The Book of How to Make It / GRAND ILLUSION
火薬バカ一代 ★★★ (2011-11-30 22:19:23)
00年代にデビューを飾ったメロディアスHRバンドの中でも、頭抜けたインパクトを放っていた4人組――と言っても実体はアンダース・リドホルム(B、Key)、ピーター・スンデル(Vo)、ペア・スヴェンソン(Vo)のレコーディング・プロジェクト的なニュアンスが強い――が'01年に発表した1stアルバム。
北欧らしい冷やかな哀感を伝えるメロディを、壮麗なボーカル・ハーモニーと透明感を湛えたドラマティックなアレンジに包んで聴かせてくれるメロハー・サウンドが本作のセールス・ポイントで、特に、ピーターが持ち前の張りのあるハイトーンを駆使して歌う、鮮烈にしてキャッチーなサビメロの素晴しさはアルバムのハイライト。
しばしば「メロハーを歌うには声が暑苦しくてクドイ」と評されてしまう彼氏なれど、個人的にはこの歌いっぷりの良さを断固支持。全身全霊を込めて振り絞られ、一直線に伸びていくパワフルなハイトーンVoにはグッと胸締め付けられるエモーションが宿り、中でも爽快な②と劇的なアルバム表題曲⑤はメロディ愛好家なら聴かずには済ませられない秒殺ナンバーですよ。
本作はGRAND ILLUSIONのカタログの中では比較的マッタリとした内容で、アルバム後半になるとやや息切れ感が漂う点が残念なれど(それでも並のバンドよりは遥かに聴かせてくれますが)、ともあれ①~⑤の流れのためだけにでも購入する価値が大いにある1枚なのは確か。

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