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ZIGGY〜IN WITH THE TIMES〜 / ZIGGY
ブラウンストーン ★★ (2003-05-05 00:00:00)
僕も1枚オススメするならこれですね。本作やLP「それゆけR&R BAND」は非常に本来のR&Rスタイルを持ちデビューから15年以上経った今でも色あせない基本中の基本。日本にはDEVILSやSHADY DOLLS、G.D.FLICKERSなど優れたバンドもいたが本作は日本語でうたっていながら世界に通じる数少ないR&Rアルバムだ。それにしてもこのZIGGYの歴史を辿るとR&Rをやり続けるって本当にむずかしいのだなあとつくづく思う。R&Rは元来普遍のものであり、変化させるとロックンロールでなくなってしまうという側面がある。例えば簡単に言ってしまえばHMは60・70年代のヘヴィロックを様式とサウンドの面で進化させたひとつの発展系ということはできないであろうか。もちろん正統派メタルをやり続けたMANOWARもリスペクトすべきだが、違うことをやったHELLOWEENやSLAYER、あるいはCARCASSなどの方が影響力は大である。メタルゴッドJUDAS PRIESTは必ずやその時代の背景をHMに盛り込んだバンドだ(芯はメタルとかそういうことではなくてね)。僕が言いたいのは、R&Rはシンプルでストレートなだけに時代の音楽に流されやすく、そしてもろいことだ。だがそれには反動があり、真のR&Rバンドは必ずといっていいほど初期衝動に動かされ、また“やりたく"なり転がり続ける。R&Rバンドはほとんどがデビュー作が名盤に挙げられることが多い。ZIGGYも例外ではないであろう。確かに10枚の出来は同じかもしれないが、ZIGGYにとってこのアルバムは決して通過点などではなく間違いなく重要な作品であり、初期衝動であり、本来の姿なんだろう。バイバイ。
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