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Reflections / ACCUSER
火薬バカ一代 ★★ (2011-06-12 00:23:55)
前作『REPENT』は「90年代に発表されたスラッシュ・メタルの名盤コンテスト」でも開催した日にゃ上位入りは確実の力作だったが、唯一、最後にオマケ収録されていたDIE KRUPPSのカヴァー曲の存在に妙な胸騒ぎを覚える内容でもあった。果たして、その一抹の不安は'94年リリースのこの5thアルバムにおいてバッチリと的中する。
痛快な疾走感を薄れさせ、スピードよりもヘヴィネスとグルーヴ感重視のリズムに乗って、ジェイムズ・ヘッドフィールド・フォロワーからフィル・アンセルモ・フォロワーへとスタイル・チェンジを果たしたVoの怒号と、無機質に刻まれるGリフとが重心低く押し出してくる作風は、まさしく90年代に猛威を振るった「モダン・へヴィネス症候群」の作法に則った仕上がりで、正直、初めて聴いた時は結構落胆させられた次第。(まぁジャケット見た時点である程度覚悟は出来てましたけどね)
尤も今こうして改めて聴き直してみると、激烈なスピード感こそ影を潜めたものの疾走パートはちゃんと健在だし、ザクザクな極太Gリフのカッコ良さ、それに何より、硬派な憂いを背負うメロディアスなツインGが組み込まれたパワフルな楽曲の数々は、意外なくらい美味しい事にも気付かされる。
猛烈に体に訴えかけて来るモノがある③、エレアコ独演の叙情インスト⑤から展開する、スラッシュ路線の面影を最も色濃く宿した⑥なんかは十分評価に値する名曲であり、当時は兎も角、現在なら客観的に楽しむ事も可能な1枚かと。

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