この曲を聴け! 

Maledictiih / MORTIFERA
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-06-07 18:39:45)
2010年発表の2nd。

Neigeは抜けてしまいましたが、相変わらず素晴らしい作品を作ってますね。MORTIFERAの美点というと、まずエグいヴォーカルと、メロディセンスの素晴らしさが挙げられますが、その両方を保ったまま、かなり聴きやすくなった作品だと思います。

まずヴォーカルですが…Neigeが脱退したため、あの笛を音階が潰れるほど思いっきり吹いた時の音のような超高音は聴けませんが、Noktuの仮声帯だけで発声してるみたいな、ハイパー喉声なデスヴォイスは今作でも健在。全盛期のManiac並みのねちっこさで、聴いてる方の喉が潰れそうな勢いでがなりまくり。単純に好きなんですよね、こういうスタイルの絶叫。

そしてメロディも、センスの良さに全く陰りがないですね…
基本的にトレモロリフ(時々アルペジオ)にメロを乗せてますが、美醜と悲哀を自在に表現しきっているように思えるくらい、「メロディで」曲の展開や表情を付けている作風。メロディックな音楽好きなら確実に世界観を共有できると思う。また、トレモロを含むメロウなベースや、歯に何かが挟まるかの如く妙な引っかかりを持つ刻みリフ等と絡み、曲にフックを設けてるのも素晴らしい。

ただ、MORTIFERAって割とカルトっぽい印象があるんですが、今作は音質・音量ともにごくごくまともで、しかも大抵の曲が3~5分台のコンパクトなものなので、総じて凄く聴きやすくなった印象も受けるんですよね。メタル聴く人なら普通に聴けるレベル。メロディの良さもありますし、ブラック入門したての方にもお勧めです。少なくともジャケのイメージよりは大分聴きやすいかと(笑)。

→同意