この曲を聴け! 

カバー・モーニング娘。!~various Artists Covers “morning Musume。"~(v.a.) / モーニング娘。
Usher-to-the-ETHER(2011-05-02 21:53:29)
2001年発表の企画盤。

海外アーティストによるモーニング娘。の曲のカヴァー集。
これもハワイアンと同じく、原曲は「知ってる」程度なのに、面白そうだと思って一緒に買ってきちゃったんですが…取り敢えず原曲の方もちゃんと聴いたので、レビュー書きます。

聴き比べて思ったのは、「日本のアレンジャー凄ぇ!」でした。特にダンス☆マン氏。
…なんかこのアルバム、つんく♂氏はライナーで「どの作品も個性的」と述べてますが…私にはどの曲も、レベルは高いのかもしれないけど「ふつーの洋楽ポップス」になってるように聞こえるんですよね…。

歌も、「ゴスペルやポップスの、上手い人の歌」という感じで、歌い上げもフェイクも類型的というか、どこかで聴いた雰囲気で思わず聞き流してしまう…。その歌手がどうこうと言うのが、いまひとつ見えてこない感じ。オケとも相俟って、普通にBGMとして聴けちゃうって感じです。

例えば、「LOVEマシーン」のイントロ1つ取っても、カヴァーの方ではあの印象的なフレーズが音に溶け込むようにミックスされていたり、基本的に「音を自然に聞かせる」ことが念頭にありそうなんですよね。対して原曲は、フックを設けまくって、何が何でも聴き手の注意を惹きたい感じ。どっちが好みかといったら、私は圧倒的に原曲。
まあ、男性Voでムードのある「赤い日記帳」、朝の爽やかな雰囲気に合いそうな「モーニングコーヒー」など、一部私の中で原曲を越えたと思うものもありましたが…。

上手いヴォーカルを揃えて、同じメロディを使ってもここまで差が出てしまうものなんですね…モーニング娘が一時期大ブレイクしていたのも、つんく♂氏のアイデアやメロディセンスが素晴らしかったり、メンバーに華があったり、時代と合ったというだけじゃなく、ダンス☆マン氏を初めとしたアレンジャーが素晴らしい仕事をしていたから、というのも、かなり大きいのかもしれませんね。

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