この曲を聴け! 

As Yggdrasil Trembles / UNLEASHED
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-04-20 19:20:28)
2010年発表の10th。

歌詞にもあるとおり、「ヴァイキング・デスメタル」を標榜している彼らですが…確かに歌詞やアートワークなどの面では、ルーン文字を使用したり北欧神話のアイコンが登場したり、ヴァイキングっぽい世界観ですが、実際の音はヴァイキングというより、メロブラとデスの中間くらいの音ですね。

ブラック特有の畏怖を感じさせるようなメロディのセンスと、デスメタルのマッシブな演奏が非常に上手く交じり合った、エクストリームメタルとして物凄く上質な音。リードギターに大きな見せ場を作る、リフにグルーヴィな(しかもメロい)刻みを入れるなど、メロデス好きにもアピール出来る作風でありながら、メロディは一般的なメロデスよりも数段ダークで、本当に素晴らしい。

ただ、1つ文句をつけるなら、曲順にはちょっと不満。
1曲目の「Courage Today~」は、このバンドの曲にしてはメロデス的で、健全なかっこよさがある。この曲も聴き込めば悪くないんですが、やはりリスナーに最初に届く音としては、邪悪かつ耳に残るメロディがトレモロリフと共に、波動のように繰り出される「So It Begins」「As Yggdrasil Trembles」辺りのほうがインパクトがあったかな、という気も。

ヴァイキングメタルのリスナーよりも、DISSECTIONやNECROPHOBICなどのメロブラ、GOD DETHRONEDやIMMOLATION辺りのデス好きにお勧めしたいところ。ブルータルさ、邪悪さを損なわずにメロデス要素を上手く取り入れているところなどは、最近のKATAKLYSMに通じるセンスの良さを感じられます。

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