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Lightning Strikes Twice / NELSON
火薬バカ一代 ★★★ (2011-03-21 20:47:42)
改まってNELSONの作品と対峙するのは、'90年リリースの1st『AFTER THE RAIN』以来なんだけど、フック満載のポップなメロディといい、思わず一緒に歌いたくなるキャッチーなコーラス・ワークといい、息の合った美しいボーカル・ハーモニーといい、その音楽性は良い意味で不変。(流石にルックスの方は、それなりにオッサン化が進行しているご様子なれど)
この御時世、メロハー・サウンドを売りにする彼らが、本作を発表するまでに様々な紆余曲折を経た事は想像に難くないが、その上で、このポジティブなフィーリング全開の音楽性なんだから嬉しいじゃありませんか。
しかも今回はハードなGの調べが楽曲をキリリと引き締めており、NELSONと言えば、過去にこのサイトにおいても議論があったぐらい(?)、HR/HMと非HR/HMの境界線上を行くグループだったが、この内容ならば、全会一致でHR/HM認定を頂けるのではないでしょうか?
いや、それにしても良い曲が揃ってます。全13曲も収録されているのに退屈な曲が皆無というのも驚きだが、取り分け、悲哀に満ちたメロディが胸を締め付ける④は、ミカエル・アーランドソンの1stアルバムに収録されてたって違和感なさそうな叙情HRの名曲だ。(収録位置も「ここしかない!」という絶妙さ)
他にも、明るく華やかに弾む①あり、ライブ映えしそうなキャッチーさを備えた②あり、往年のBOSTONを思わせる秀逸なポップ・ソング⑦あり、ストリングスをフィーチュアした優雅なバラード⑧あり・・・と、極上のNELSON節が堪能できる逸品がズラリ。
デフレ真っ只中の経済情勢に真っ向抗うキング・レコードの強気な価格設定(¥2800)には首を捻るが、まぁそれだけ払ってでも購入する価値がある1枚なのは間違いない。

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