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Stranger in This Town / RICHIE SAMBORA
火薬バカ一代 ★★★ (2010-12-19 23:28:57)
その昔、西新宿の今はもう潰れてしまったDISCLANDというCD屋の前で買い物中のリッチー・サンボラと遭遇、思い切ってサインを頼んでみた事があり(今振り返ると己の図々しさに赤面を隠せません)、嫌な顔一つ見せずにサインに応じてくれたその出来た人柄に感激させられて以来、BON JOVIというのはジョンよりも「リッチー・サンボラというギタリストが在籍しているバンド」という認識で刷り込まれているのですが、その彼氏が'91年に発表した初めてのソロ・アルバムがこちら。
ソングライター、ギタリストとしてのみならず、渋くエモーショナルな歌い手としての才能も発揮している本作には、仄かに土の薫りが漂うブルージーなロック・サウンドが満載。リッチーがリラックスして、楽しみながらレコーディング作業を行った事がじんわりと伝わってくる、飾り気のない作風が好印象な仕上がりで、どこかリック・エメット(TRIUMPH)のソロ作に通じる雰囲気有り。
BON JOVI的なキャッチーさはそれほどでもないし、余計な曲がないわけでもないのだが(①はいらんよなぁ)、伸びやかでメロディアスなGプレイと絶品の歌声、そして流石のメロディ・センスは十二分に堪能できる作品ゆえ、個人的にはBON JOVIの幾つかのアルバムよりもずっと贔屓にしている1枚だったり。
②④⑦⑩を筆頭に優れた楽曲は数多いが、取り分け本編のハイライト・ソングたる⑨は「この名曲を聴くためだけにこのアルバムを買うのだ」と思わず強要したくなる程ドラマティックな名バラードですよ!

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