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こ~いち (2000-11-30 01:58:00)
人前で「あがる」という現象がある。心臓がどきどきしたり手に汗をかいたりトイレが近くなったりするあれ。ちなみにどういう身体状態になるかは人によって結構違うみたいで、小心者のおれは吐き気を催すほうだな、ちなみに(笑)。で、これについての考察を書いておこう。

「あがる」というのは「不安」の特殊な例だと思う。んで、「不安」てのは未来に関わる問題で、おのれが「期待・希望する未来」と「実際になりそうな未来」とのギャップが大きいと不安も大きくなるのだな。それであがり防止(=不安を小さくする)の対策その1として、「実際になりそうな未来」を「期待・希望する未来」になるべく近づけてるべく努力するというのが有効なわけだ。まあ、人前であがることに関していえば、さまざまな状況に対応できるように十分に準備をするとか。でもこれは結構大変だけどな。「完璧」というのは期しがたいからね。

ところで、なぜ人前であがることが不安の特殊例なのかというと、老後の不安を無くすために貯金をしておく、とかいうふうに、一般的な不安はある程度自分でなんとかできる余地が大きいのに対し、人前であがるという現象はもともとの期待・希望する内容が、「他人に自分をよく印象づけたい」といった他者の意識になんらかの好ましき痕跡を残したいというものなのでヤッカイなのだ。内容を提示するのはおれだが、目の前の内容をどう解釈するかはその他者にゆだねられているわけであるので。

つーことで、こういう特殊な状況において有効な対策は2つあり、ひとつは「観客をカボチャと思え」といったよくある対策で、他者を独立した意識を持たない存在とむりやり思いこめというものだ。これも結構無理があるよなぁ(笑)。もうひとつは、おれが採用している対策なのだが、「自分自身の意識さえそうそう思いどおりにならないというのに他人様の意識を変えたいというのがどだい無理な話じゃないか」と開き直る手法である(笑)。これは結構効くよ〜。ていうか、本質的に正しいもん。あがりそうになったら試してみてみ。

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