この曲を聴け! 

アニソン/ゲーソンこの曲を聴け!
Usher-to-the-ETHER (2009-02-11 08:40:00)
>k.s.m.2さん
恐縮です…まだまだ全然若輩者ですけど…。
ダークさやブルータリティに惹かれてメタルに入ったので、ついそこばかり攻めてしまいますね。

【AR TONERICO HYMMNOS CONCERT SIDE * 桜 / K*A Cherry's】
RPG「アルトネリコ」に使用されたヴォーカル曲の5曲入りカヴァー集。
…「アルトネリコ」といえば、エスニックとインダストリアルとポップスを組み合わせたような
独特の作風や100声以上を重ねたというコーラスなど、芸能山城組辺りと肩を並べるくらい
カルトな音楽性(こっちの方が大分ポップではあるけど)で知られてますが…
よくもまあ、そんな代物をカヴァーする気になったと思います(笑)思わず買っちゃったし。
「謳う丘 -EXEC CHERRY'S-」
全体に言えることですけど、アレンジャーが四人いながら、どの人も基本的にアレンジの
骨組みを壊さずに原曲準拠で勝負してるんですよね。流石に原曲ほどコーラスを執拗に
重ねてはいませんが、その分メロディライン一つ一つの良さは分かりやすくなってるかも。
途中の力強い歌声は快楽音楽堂のカヴァーverに少し似てるかもしれません。
「EXEC_LINCA/.」
「♪Diasee~」の前の部分のコーラスが無茶苦茶高くて、聴いてて爽快です(笑)。
原曲歌ってた霜月さんってナチュラルに声質が高いから余り気にならなかったけど、
主旋律自体もかなり高いですね…。原曲は神か魔が憑いたような近寄り難さを放ってましたが
こっちはどこかの民族の儀式くらいには親しみやすくなってる…と思います。
「EXEC_PAJA/.#Misha extracting」
原曲よりもギターリフが前に出た作風で、一部暗黒メタルみたいになってますね。
確か「PAJA」は「破邪」と掛けてて禍祓いがテーマの曲だったと思いますが、こっちの
アレンジでは哄笑も入りより妖しい雰囲気を増し、毒を以って毒を制すような感じ。
でも「せいや!!」の掛け声がはっきり聴こえすぎるのは、少し滑稽に聞こえる気も。
「EXEC_PAJA/.#Orica extracting」
原曲からしてプログレちっくなぐにゃぐにゃ感のある、目の焦点が合わないような
サイケデリックさを醸し出してますが、このアレンジでは途中に神秘体験についての
告白的な台詞が挿入され、更にサイケ/サイコさを増してますね。ヴォーカルの歌い方は
ぐにゃぐにゃ感がやや軽減されてて、その分聴きやすい…かも。
「EXEC_PHANTASMAGORIA/.」
いかにも大団円という感じの、壮大な曲。原曲はプロダクションが繊細すぎて各パートの
出力が弱いような気がしてたんですが、こっちのバージョンでは上手く改善されてますね。
…しかし、驚いたのはみとせのりこさんのパートを担当するヴォーカリストの声。
起伏の付け方とかちょっとした癖とかそっくりなんですが…。一瞬本人がお忍びで
参加したのかと錯覚しましたもん。この人もかなり歌唱力高いのでは…。
全体的に原曲準拠で、「アルトネリコの曲を歌うこと」を楽しんでるのが伝わってくる作品。
こういう楽しさが聴き手にも伝わってくるのが本来の同人の良さなのかもしれませんね。
歌唱力も総じて高い(そうじゃなきゃこんなカヴァーは出来ないと思う)ですし。
…今まで、上海アリスカヴァーは幾つか聴いてきましたけど、東方とか(ゲームの方を)
やる人は、カヴァー作を買うごとにこういう楽しみを味わえるんだろうなぁ…と思うと
ちょっと羨ましいかもしれません。

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