この曲を聴け!
小説を書いているのですが・・・
S.a (2003-06-12 13:51:00)
旅立ち 1章
25世紀末、人類の大半が海上に住む時代、人々はある伝説を確かめるため航海に出る。
その伝説とは、どこかの海の果てにある、地獄門にまつわるものだ。
地獄門にたどり着いた者は寿命を削られるか、もしくは、1年間を地獄で過ごす代りに、
金銀財宝や願いを叶えられるという。
ある少年はその門を探しに行くため旅に出る準備をしていた。その少年の名はカイ。そして今日は出発の日、
彼は自分の住んでいた街の風景をその目に焼き付けていた。
「しばらくはこの景色ともお別れだな。」
彼の住む街アモットは、海に面していて、山もある。ビルが立ち並ぶ所がおおいが住みやすい。
「よし。そろそろ出発するか。」
と、そこへ、
「カイ、わたしを置いて何処へ行くの?」
カイの元に現れたのは、彼の恋人、エリサだ。二人の出会った経緯はあとで話すことにしよう。彼女は、自分も連れて行ってほしいようだ。
「何処へって地獄門だよ。心配しなくてもちゃんと生きて帰ってくるよ。」
「嫌だ!私も連れてって!!」
彼女の意思は堅いようだ。
「だめだよ。君まで危険な目に合わせる訳にはいかないよ。そんなのは俺一人で十分だ。」
「あなたと一緒にいられるならそれでいい。死んだってかまわない。だからお願い!私も一緒に連れてって。」
彼女は泣きながらカイに頼んだ。
「エリサ・・・」
「よし!支度しておいで。待ってあげるから。」
「カイ、いいの?」
「うん。愛する人からのお願いだからね。断れるわけないじゃないか。それに、本当は俺だって君を置いてくようなことはしたくない。」
「カイ、ありがとう!」
「やっぱり君は笑顔が1番だね!」
準備が終わり、ようやく船が出港できる状態になった。エリサが、
「カイ、まずは何処に行くの?」
と、訊いてきた。
「まずは、ここ、アモットから北にある海上都市、ラナレインに行こうと思うんだけど。そこには俺の唯一の親戚、オースチンおじちゃんがいるんだ。おじちゃんに色々と聞かなきゃね。」
「わかった。それとこの船、設備がすごいわね。名前は?」
「この船はね、ナグルファー号っていうんだ。構想3年、製作半年の俺の最高傑作だよ。」
ナグルファー号はとんでもない設備の船だった。主武装360ミリビーム砲が2台。オートパイロット機能標準装備、その他設備が充実している。
「ナグルファーって死の船っていう意味よ。」
「うそぉ?知らなかった。ただ名前がかっこよかったってだけで付けたから。」
「カイらしいわね。」
「ははははははははははは・・・・・」
2人の冒険は今、始まった。
つづく
大分お待たせしたようで申し訳ございません。今回はここまでしか書けませんが、様子をみて書きますので・・・不定期に書き足していきます。次は新しいスレッドに書きますので時間があれば読んでやってください。
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