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ブート…ではなくコピー行為について
ギターの国から2002.遺言 (2002-12-27 15:16:00)
まさに旬の話題ですね。今日の朝日新聞の一面トップにもこれ絡みのニュースが載っていますし。
確かに今のCDの値段は高いですね。僕は基本的にHR/HMのCDしか買いませんが、たまに日本のミュージシャンのCDを買おうと思っても「CDは2500円」に慣れている僕には3000円は高くて買う気になれません。だから日本のは結局友達か誰かが持っているので借りてダビングしちゃいます。
日本のCDの値段が不変なのは音楽業界の「再販システム」にあるようです。
ヨーロッパや北米のCDショップに行って見ると店によってCDの値段が違うんです。だから購買者は少しでも安く買うためにお店を選びます。
しかし日本は再販システムがありそれが出来ないわけです。
その再販システムとは本や雑誌、新聞にも適用されていることなのですがつまりこういうことです。
音楽会社はCDを売るためにレコード店に販売を委託するわけですが、価格設定を音楽会社がやる見返りに売れ残ったCDは引き取る、というものです。
確かにCDショップはたくさんCDを仕入れて結局あまり売れずに余ってしまったら損失が出ますね。しかしこの場合は販売元の音楽会社が残ったCDを引き取ってくれるのでCDショップは安心出来るわけです。
しかしここでCDショップが店独自の値段でCDを売ってしまうと一定の利益が音楽会社のほうに還元されないわけですから価格設定があるわけです。
言ってみれば「売れ残ったCDは引き取ってあげるから価格はこっちで決めさせてくれ。それで売れた分の利益の何%かは必ず戻してくれ。」というものです。
これでは音楽会社もCDショップも競争が生まれにくいのです。だからCD本体とは別の部分、つまり特典やプレゼントなどの方法で差別化を図っていくしかないのです。
これが全てではないとは思いますがCDの値段が下がらないのはこういう理由があるようです。しかしこのシステムは一見すればきちんとしたもののように思えますが、少し考えると音楽会社・CDショップ間の「安心」システムのように思えてなりません。価格を音楽会社が固定してしまっているために今になってDLやコピーの問題が出てきて騒いでいるのです。
まあ何はともあれこれからCDの値段が下がることはあっても上がることは間違いなくないでしょう。消費者側からすれば実に良いことです。HR/HMリスナーは基本的にCDをたくさん買う人が多いでしょうから。

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