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King of the Nordic Twilight / LUCA TURILLI
メタラァ ★★ (2005-05-14 12:33:00)
RHAPSODYのメイン・ソングライター及び作詞家及びギタリストであるルカ・トゥリッリの1stソロ・アルバム。
評判で聞いたり、試聴したりで既に解っていたけど、殆ど"まんまRHAPSODY"なサウンドで、「なんでわざわざソロを出したりするのさ」と言いたくもなるけど、敢えて違いを言えば本家よりも若干"濃く"ないこととヴァイオリン等を導入し見事に民謡フレーズを加えていることでしょう。"濃く"ないのは予算の関係でしょうか?(笑)まぁ、普通に考えれば十二分に"濃い"サウンドなんですけどね!(笑)
そんな"RHAPSODYサウンド"の中核を任されたのは当時はまだ無名の新人(今も別に有名っていう程でもないけど)だったヴォーカリスト、オラフ・ヘイヤー。本家のファビオ・リオーネに結構似ている声質(「そうではない」と思ってる人もいるようですが俺はそう思います)でなかなかの歌いっぷり。実力的にはファビオの方が上のように思えますが、ファビオはよりオペラティックな歌唱なので、もしかしたらそのヴォーカリストの違いも"濃さ"に関係しているのかも。とにかく、本作でのオラフは良い歌いっぷりです。
楽曲は先ほども言ったように"殆どRHAPSODY、but民謡導入な"感じで、民謡フレーズ大好きな俺にとっては本当にありがたい!!ヴァイオリンとルカのギターが絡む間奏はなかなかスリリング!なんだけど、ちょっとルカのギターの音色がヴァイオリンを意識してる感じで、どうせならもっと違う音色の方がよりコントラストがはっきりして良かったかもね。
驚いたのは④Lord Of The Winter Snowのアレンジ。イントロのデジタル味のあるアレンジ、Aメロのヴァイオリンをメインに添えた緊張感溢れるアレンジはRHAPSODYでは聴けないでしょう!
あぁ、出来としては殆ど良い曲ばかりです。まぁ"濃さ"故に途中で飽きる人もいるかも知れませんが、特に中盤までは素晴らしい充実度だと思います。
これを聴くと、ルカのソロ(別にRHAPSODYでも構わんけど)でトビアス・サメットの『AVANTAISIA』のように様々なシンガーを起用したメタル・オペラを聴いてみたいな、と。そうすれば"濃さ"故の中盤以降の"あれ?同じじゃん?"感も薄れそうだし、よりドラマティックさも増すように感じるんですよね。是非やって欲しい。
本家よりも"濃く"ないからといって、本家が好きでない人に「これならどうだ!」と言えるほど大きな違いもない気がするので、どちらかと言うと"本家好き向き"なアルバムですが、それでもけんしょーさんのような感想を抱く人もいるはずなので出来れば本家のファン以外の人にも聴いてもらいたい!
ブックレットで初めてMiroの顔を見ました。RHAPSODYやKAMELOTのアルバムに関わっていることで有名な彼。
…ちょっと野原ひろし(クレヨン○○ちゃん)に似てる気が……。なかなか良い顔してるんだけど…。まぁ、そんなこと思ってんのは俺だけでしょうね!!(笑)

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