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なんでメタルが廃れたのか
オタムチ (2004-12-19 01:14:00)
僕らおぢさん世代からすると、
「廃れた」と言われる事に付いてある種の懐かしさを感じます。
それはちょうど70年代後半からはじまる「パンク・ニューウェーブ」ブームの頃に、
「レッド・ツエッペリン」や「ディープ・パープル」と言ったメタルの元祖的ハードロックバンドは全て「オールドウエーブ」と称され、蔑視される事も多く、
当時中学生で洋楽を聴き始めたばかりの頃、学校でよく女子生徒から「え~そんなん聴いてんの~だっさ~い♪」とか「今はYMOよ♪そんなうるさい音楽のどこがいいの」などと言われたもんです。
僕の郷里の福岡なんかは特にその傾向が強くて、
ロック系ライブハウスでありながらヘビメタお断りの看板を掲げるライブハウスなんかもあったと記憶しています。
ところが70年代も終わりになってから、何となくHR/HM系の新譜が増えるようになり、
80年代からはNWOBHMなんてものが大騒ぎになり始め、
85年ごろからはヘビメタバブルともいえる状況が表面化しました。後は皆さんご承知の通り。
ところでどんな音楽ジャンルにも栄華盛衰はあるようで、綾戸智恵がウケればにわかジャズファンが増え、小沢征爾がニューイヤーコンサートでタクトを振ればクラシックのCDが過去最高の売り上げを記録する。人心なんてそんなもんですね。
しかしCD購入者に増減はあっても、その中核を支える、コアとなるファンが必ずいて、その人たちが音楽を支えていると思います。
ヘビメタは盛衰のリズムはあっても、決して滅ぶようなジャンルではありませんよ。
オールドウエーブと呼ばれたハードロックがNWOBHMで脱皮したように、
今後もいくつかの変革を経ながら確実に存在し続ける音楽だと思います。
だってHMの根底に流れる「人を熱くさせる」魂は不変であり、
人を時には冒険者に、勇者に、快楽主義者に、或いは殺人者だったり、悪魔崇拝者だったりと、「かっこいい」気持ちにさせてくれる音楽だからと思うのです。
それから「このジャンルが最高!他はカス」的な狭量な発言をする人は、他の音楽ジャンルファンにも多くいますよ。特にコアなファンが多いジャンルほどその傾向があり、流行物的ジャンルでは比較的少ないようですね。
従って狭量な精神がヘビメタを廃らせるとは考えにくいと思います。
→同意