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Metropolis Pt.2: Scenes from a Memory / DREAM THEATER
metron ★★ (2003-02-24 00:29:00)
このアルバムのすごさというものを自分なりに考えてみました。
DTは演奏能力が高いという評価はよく聞きますし、確かにメタル界では指折りのテクニカル集団だと思います。
だからこそFatal Tragedyでの戦慄を覚えるようなインストパートもできるのではないかと思います。
さらにメロディーについても非常にセンスがいいという評判もよく聞きます。これも異論ありません。
個人的にはOne Last Timeのメロディーがたまらなく好きです。
この2点だけでこのアルバムはとてもハイクオリティーな作品だと言えます。
しかし、このアルバムはそれだけでは終わらない点がミソじゃないかと思います。
もう1つ大事な要素があるのではないかと私は考えました。
それは「歌詞」です。
このアルバムの歌詞はジョン・ペトルーシが見つけた雑誌の記事がインスピレーションとなっているようです。
とすると歌詞が初めにあって、その歌詞に見合った演奏・メロディーが生まれた、もしくは昔考えた演奏・メロディーをあてはめたと考えられます。
プログレッシブと呼ばれるジャンルのバンドがアルバムをつくる理由は大方「伝えたいものを表現するため」だと思います。
その中でも歌詞にアーティストのメッセージ(このアルバムはストーリー)が最も色濃く表れているのではないでしょうか。
よって歌詞を読むことはこのアルバムが伝えたいことを理解するのにとても有効な手段だと言えると思います。
もしもこのアルバムに歌詞が無く、インストオンリーであったなら私達はストーリーを理解できません。
それでも上に挙げたメロディーと演奏が優れているので充分楽しめそうですが・・・。
しかしそのメロディーも演奏も歌詞なくしてはありえなかったわけです。
その点、歌詞はアルバムの本質に近いものと言えます。
歌詞をただの音としてとらえるのではなく、言葉として理解してもらえればさらに深い次元でこのアルバムを楽しめると思います。
メロディーや演奏だけを聴いて良い悪いを判断するのも良いですし、個人の自由だから文句も言えませんが、
歌詞を読めば聴き慣れたフレーズやメロディーもそれまでの何倍も感慨深く響くハズで
す。
以上、長々と駄文を書いてしまいましたが、結局私が言いたかったことは「歌詞を読んでね」という、たったそれだけのことです^^;
上に書いた定義とかも勝手に私が考えたものなので全然違うかも知れませんT_T
これを書いたのも私の「このアルバムが大好きだからもっと多くの人に良さをわかってほしい」という気持ちから。それだけです。
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