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Salisbury / Salisbury / URIAH HEEP
杉本 剛 ★★★ (2008-06-03 01:25:37)
ドイツ・ツアー中に出会った現代音楽家の協力を得て作られた大作。当時クラシックとロックの融合は、多くのバンドにより様々な形で具体化されたが、この曲もその流れを汲んだものと見て取れる。管楽器のオーケストラとのコラボレーションは、意外でもあるが、彼らの作曲・演奏の質の高さがオーケストラを先導していることがわかる。デヴィッド・バイロンの表情豊かなヴォーカル、後半部分でのミック・ボックスの超絶ギター・ソロ、演奏全体を先導しながら時にテクニカルなプレーを聞かせるケン・ヘンズレーのオルガン、ジャジーで縦横無尽に走るポール・ニュートンのベース・ライン、前半はシンプルに中盤以降ジャジーなプレーを聞かせるキース・ベイカーのドラムと、文句なしの出来。そしてコーラスをもひとつの楽器と捉えているかのような、ヴォーカル・アレンジも素晴らしい。16分間が少しの無駄もなく、彼らの無限の可能性を感じさせる名曲に仕上がっている。
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