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Lizard: a) Prince Rupert Awakes - b) Bolero: The Peacock's Tale - c) The Battle of Glass Tears (including I. Dawn Song - II. Last Skirmish - III. Prince Rupert's Lament) - d) Big Top / Lizard / KING CRIMSON
★★★ (2005-07-18 12:57:30)
YESのジョン・アンダーソンをゲスト・ヴォーカルに迎えての組曲。
メロトロン、ブラス、木管、ピアノ、それらが交響曲のようにジャズのように絡み、交錯し、ボレロのリズムに乗せてスリリングな展開を見せる。
ティペットの狂ったようなピアノはここでも健在で、フリップのギターも非常に良い。
「戦場のガラスの涙」の三部作における「最後の戦い」は異様な雰囲気を出し、メロトロンとピアノが縦横無尽に暴れ狂う。それらの即興性と混沌が破綻することなく圧倒的なテンションを保ったまま「ビッグ・トップ」まで集約される様は奇跡的ですらある。
山あり谷ありの構成内容も印象的で、良き時代の古めかしい美しさが随所にちりばめられている。
23分にも及ぶこの曲を聴き終わった後、きっと打ちのめされた虚脱感とおとぎ話の世界に連れ去られたような不思議な感覚を味わうだろう。
それはまさにキングクリムゾンが生み出した「美と混沌の人工庭園」である。
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