この曲を聴け!
これでいいのだ / 猫のテブクロ / 筋肉少女帯
まーしゃる ★★★ (2005-02-02 02:06:18)
若かりし頃、テレビにふと目をやるとこの曲のPVが流れていました。
一瞬にして画面に釘付けになりました。
「ギタープレイに釘付け!」ということは他のバンドに対しそれまで何度かありましたが、歌そのものに対し、歌い手の醸し出す世界観に対し、同様の状態になったことは一度もありませんでした。
それ以来、どっぷりと筋少につかりました。むさぼるように大槻氏の作品を喰らいました。それぐらいこの曲は私にとって衝撃的だったのです。
和製Operation Mindcrime6分バージョンのようなこの曲は、確か大槻氏に言わせると「まんま寺山修司の世界」なのだそうですが、とにかく「抗うことも出来ず、受け入れざるを得ない人間の悲しみ」を描くこの世界観がたまらなく心にしみます。13年無実の罪でとらえられ、釈放後同じ13年ちょうどをその間ずっと待っていてくれた彼女と幸せに暮らし、そして14年目にその彼女が死ぬ。とらえられていた13年、とらえられていなかったら、この13年は...一体...。
「これで、いいのだ。これで、いいのだ」
「だが...しかし...」
たまらん。これを書きながらまた久々に曲を聴いていますが、昔と同じようにまた目に涙がにじんできました。
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