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ZARD
レナリス ★★ (2005-12-29 23:41:00)
この時代の歌を「単なるポップ」とか「ワンパターンな恋愛の歌ばっかりで飽きる」とか言う人もいるんですよね。
自分が学生の時、周りの人が良く言ってた。
「ZARDって飽きる」って。
私は小学生の頃、既に洋楽ハードロックに走っていて、でもポップスも好きなので、ZARDは「グッバイ・マイ・ロンリネス」から耳にしていたのですが、確かに最初の頃のシングルをテレビやラジオで順番に耳にしただけだと、当時「テンポといい、曲調といい、似た感じの曲が多いな」という印象でした。
でも、アルバムを買って聴いてみたらいいメロディも多く、「いい事歌ってるな」と感じる曲も多かったですね。
ZARDにはやはりZARDにしかない世界観があり、それは決して飛び抜けて目立つでもゴージャスでもなかったけど、そうじゃないところがこの人の良さだったと思う。
「どうやったらカッコイイか、オシャレに見えるか、目立つか」なんて事は考えず、あくまでも自分の感じる事を真っ直ぐに歌い続けて来た彼女は、少なくとも打算で歌ってる人よりはずっと素晴らしいと思える。
こういう、シンプルだけど実は大事な事を、静かに紡ぎ続けるタイプの人って…今もいるにはいるけれど、この時代に比べれば少なくなってしまったと思うな。
こういう曲を歌う人も減ったし、リスナーの好みも昔とは変わって来たから、こういう人が第一線で居続けにくい環境であるのかも知れない。
やっぱり個人的には、初期のZARDはすごい好きだったな。
「飽きる」の声も聞かれたのだけど、ああいう歌達の数々がZARDの原点という気がする。
『愛が見えない』とかになると、「どうしたんですか?そのアレンジ…」という感もあったが…。
あんまりチャカチャカするのは合わない気がしたけど、ああいうアレンジが受けてる時代だったから、取り入れたのかな…。
ノリとかカッコとかじゃなく、心のこもったこんな歌が街で流れる…そういう時代がまた来て欲しいと密かに願っている今日この頃です。

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