この曲を聴け! 

Inishmore / Inishmore / RIOT / RIOT
DUKE ★★★ (2003-11-27 17:54:33)
わたしは一体何回この曲を聴いただろうか?聴けば聴くほどあたかもうまいラーメン屋のスープをじっくり口の中でくちゅくちゅとワインでもたしなむかのように味わったかのように深みが出てくる。こんなにも自分のフィーリングとマッチした楽曲はこれしかないのではとさえ思えてくる。前半のマーク・ディメオのゴスペルむき出しのヴォーカルはそんじょそこらのエゴむき出しのやたら高い声はりまくりのシャウトしまくりのヴォーカルでは絶対に歌いこなせないであろう。その独特の唄い回しに感無量だ。後半のケルティックメロディ前回のインストルメンタルは本当に素晴らしい。ドラムのボビー・ジャーゾンベクはわたしのいたくお気に入りのドラマーであるが、彼はどのジャンルのリズムをたたいても成功するであろうセンスの良さを感じさせる。スネアの強弱、手数は多いが乱雑にならないフィル、どんなリズムでもつぶが揃った安定感のあるドラミングがいっそうこの曲の心地よさをふくらませている。ベースもよい。ギターとぶつからず、ここだというところで確実に高フレットメロディを入れてくる。しかし、なんといっても主役のギター、マーク・リアリの流麗なメロディにわたしの心は鷲掴みされたのだ。彼は決して技巧派タイプのギタリストではない、が、が、が、その音やくせ、独特のため、これはミスったんじゃないか!と思わせるフレーズ、すべてがRIOTという無限の小宇宙なのだ。書いていることがよくわからないが要するに「珠玉のメロディを奏でるギター人」ということだ。
さて、後半のインストルメンタルだが、華々しくもドラマティックさを保ちつつ、中間部へと移っていく。ここが最高の大目玉部分!まるでアイスクリームにハチミツ、黒蜜、あんこをぶっかけたとろけるようなギターの音色!あんた反則だよそりゃ、という彼の才能に嫉妬しまくりのメロディライン!まったくもって曇りのち晴れの空を浮遊しているような感覚にひきずりこまれる!この中間部分のギターメロディはわたしの中では「孤高虚無の時間」と名付けている。クライマックスの部分はこれでもかこれでもかというくらいに同じメロディを奏でまくる。ハーモニーにしたりユニゾンにしたり、おそらくマーク・リアリはこの部分が気に入っているんだろう。
この曲はRIOTのすべてが凝縮されている。
アア、サイコウダ。
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