この曲を聴け! 

PRINCE
ろびん ★★ (2003-04-24 10:48:00)
一言で言い表すのは難しいのですが、強いて言うなら、「天才」でしょう。
PURPLE RAINや1999など、この先も不朽の名作として残っていくであろう名曲の数々を作り上げたプリンスはやはり天才と呼ぶに相応しいのでしょう。
・・・ただ。
天才は凡人には理解できないと言われるように、残念ながらプリンスもまた例外ではありません。(ここではプリンス以外の全員を凡人とさせてただきます)
むしろ、この言葉を体現していると言うか、プリンスのためにあるようだとも言えるでしょう。
アルバムも名曲、佳曲が確かに収められています。ですが、中には凡人には理解しがたい曲もチラホラ・・・。
圧巻なのはレコードジャケット。初期は服をちゃんと着ている確立は極めて低いです。
「ラブセクシー」アルバムでは、特に顕著でなんと素っ裸です。レンタルショップなどで見かけたら覚悟の上、一見を。
こんな風に書くとプリンスファンから袋叩きに合いそうで怖いですが、かく言う私もプリンスファンなのです。
プリンスの魅力は、その卓越したポップセンスだと思います。
プリンスのセンスは、当時のシーンはおろか、今現在のシーンでもどのミュージシャンをもってしてもかなわないほどずば抜けているのは事実でしょう。
もし、売れ線を狙って作曲、プロモーションをもっとしていたなら、プリンスの実力からすれば、今以上の大成功を収め、世界一のポップスターに間違いなくなっていたでしょう。
・・・まぁ、そうせずにあくまで自分のやりたいように活動し、摩訶不思議な「プリンスワールド」を貫いたプリンスを私は肯定したいですが。
そして、天才のとった最大の天才的行動(暴挙?)は1993年に自らを葬り去ったことです。
これだけでは何のことか分からないと思いますが、レコード会社ともめて、プリンスが起こした行動がこれでした。
この瞬間からプリンスはプリンスでなくなったのです。
実際には改名し、PRINCEから男と女の記号を組み合わせた謎の記号が正式名称となったのです。・・・ちなみに何と読んでもいいそうです。うーん、難解ですねぇ。
この一連の行動を起こした彼(もうプリンスとは呼べない)ですが、レコード会社との契約は無くなったわけではないようです・・・。
たとえ凡人(繰り返しますが彼以外の全ての人々)から理解されなくとも自身の世界を展開し続けた彼は本当に天才と呼ぶに相応しいでしょう。
日本人で彼について最も理解に近づいているのは渋谷陽一氏ではないでしょうか?
余談ですが、彼には未発表で全パート録音済みの曲のストックが数百曲あるそうです。
一体どんな脳の構造してるんでしょう?普通そんなにアイディア続かないですって・・・。
天才はかくも恐ろしき・・・。
→同意