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CARCASS
JENESIS ★★ (2003-01-18 19:35:00)
デス・メタル界のみならず、HM/HR界においても著名な、デス・メタル界で最も知名度の高いと思われるバンド。彼らがもし仮に存在しなかったとすると、現在のデス・メタルの動向は非常に大きな変動を見せていたかもしれない。それ程、彼らのシーンに残した功績は非常に大きく、デス・メタルを語る上では不可欠の存在である。
彼らは'80年代にイギリスのリヴァプールで結成し、医学生であり、NAPALM DEATHのメンバーでもあったビル・スティアーを中心に活動。医学用語を羅列させ、内臓、臓器物の絵などをふんだんに利用した独特の世界観は彼らならではのもの。
その後、アルバム「HEARTWORK」の大ヒットをきっかけに急成長を見せた彼らだったが、メジャー・レーベルとの契約は交わしたものの、音楽性の衝突を巡ってビル・スティアーが脱退したのを契機に、バンドは余儀なく解散を迫られることになる。
よく「『HEARTWORK』以降のアルバムでないと聴けない」とか、「初めの頃の音は恐くて聴けない」という言葉を耳にするが、それは一体どうしてだろうか?私にとっては疑問である。確かに、普通のメタルと比較して歌声も恐いし、何よりも歌詞が非常に不快なものやグロテスクなものが多く、本当に嘔吐感を催す人がいてもいいくらいだとも思われる。しかし、音楽性や歌詞など総てギャグのようだという捕らえ方をすれば、そういった先入観、つまり恐いという認識も容易に解決できるものと思われる。邦題もよく見れば非常にユニークで楽しいものが多い。
「リヴァプールの残虐王」と形容された初期サウンドこそがやはりCARCASSの王道サウンドのような気もするし、そしてこれは私の偏見だが、これが受け入れられたならば真の彼らの姿を体感したという事になるだろう。

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