この曲を聴け! 

YNGWIE MALMSTEEN

おやぢ ★★ (2005-06-13 03:56:00)
初めまして 50年代後半生まれのジジイでございます。
いつからロックという音楽はメロディーや楽器演奏のテクニックで語られるようになったのでしょうか。ジミ・ヘンドリックスの登場はまさにキリストの誕生と同じくらいの歴史を変える出来事でした。はじめに感情があり、それを音楽で表現するという事が全ての時代、ラヴ&ピース セックス&ドラッグカルチャー世代の私にとってロックに求めていたものは喜怒哀楽を表現できる場所、その捌け口そのものだったと思います。
その後70年代後半に登場したヴァン・ヘイレンもある意味革命でした。彼の卓越したテクニックを駆使した奏法、ステージを飛び跳ねながら動き回りあの爽やかな笑顔(笑)ロックという形で喜楽を表現しました。
そしてイングヴェイ。
当時私はすでに音楽で飯を食う事を諦め会社員をしてましたが初来日のアルカトラスのライブは友人に誘われ見に行きました。バッキング中は楽曲なんてあったものじゃなくひたすらギターをまわし、マイクスタンドに指版を擦り付ける激しいパフォーマンスの応酬。そしてなにより今まで見たことも聞いた事も無いような音使いの超速ソロプレイ。人は神懸りの超越した事実を目の当たりにすると笑うと言いますがまさにその状態でした。そこには怒、哀といった感情表現そのものがありました。なによりそのプレイから当時の刹那的に生きていた自分を奮い立たせるパワーを貰いました。その後彼のアルバムは欠かさず買って聞いてますがそのパワーたるや一向に衰えてると感じた事はなく、むしろ歳を重ねる度に「お前はなんでそんなに怒ってるんだ?」と言いたくなるほどの感情表現をしてると思います。楽曲、テクニックといった物は賛否両論色々あるみたいですが私にとってイングヴェイは感情を感じられればそれで良い存在なのです。クラプトンは歳を増すごとに叙情的なブルースを奏でています。手癖フレーズの連続がどうのこうの言われてる記事も見たことはありません。
長々と書いてしまいましたが、私にとって音楽に求めるものは感情表現以外にないのです。
これからプロを目指し音楽をやって行こうとしてる若者もいると思います。
「はじめに感情がある」「感覚の再現を音で表す」
という事を忘れないでいって欲しいです。
最後まで読んでくれてありがとう。