この曲を聴け! 

YES
クーカイ ★★ (2001-11-23 23:17:00)
『FRAGILE』と『CLOSE TO THE EDGE』を聴くといつも思うのだけれど、やっぱりYESの楽曲の背骨にあたる部分っていうのはクリス=スクワイアのベースなんだろうな。
「ROUNDABOUT」のベースプレイを初めて聴いたときは、そのメロディアスでスピード感のあるプレイに圧倒された。かと思えば「CLOSE TO THE EDGE」では、一聴するとものすごく単純なフレーズなんだけれど、ベースが他の全ての楽器(Voも含む)の音を繋ぎとめている。この曲は各プレイヤーの演奏のテンポが合わず、楽曲自体がバラバラに崩壊してしまうのではないかという危機感を感じさせるのが凄くスリリングで魅力的。最初に聴いた時はこのような曲が存在すること自体が信じられなかった。
しかし、このようなクリスのベースプレイを際立たせているのは、やはりあくの強い他のメンバーの存在であることも事実。特に、唯一無二の"天上の声"の持ち主であるジョン=アンダーソンの存在は、YESの楽曲の持つ特異性を一層強くアピールする。
最近ではもうかっての(黄金期の)エキサイトメントは望めないけれど、それでも質の高いYESサウンドを構築しているのはさすがといえる。形骸化した等との声も聴こえるが、YESの先にも後にも似たようなことをやって成功したバンドがないことを考えると・・・。やっぱり現在進行形で目が離せないバンドである。

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