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Annihilator / ANNIHILATOR
火薬バカ一代 ★★ (2010-06-05 18:28:00)
ANNIHILATOR史上、最もハードコアな面構えのアリス嬢がアートワークを飾った13thアルバム。
ここ近作同様、エキセントリシティは控えめに、コンパクト且つシンプルにまとめられた作風で、個人的に
「デイヴ・パッテンを擁するラインナップの最高傑作では?」というぐらい気に入っていた前作と比べてしまうと
“HAUNTED"のようなドラマティックなナンバーが見当たらず、中盤に並ぶ楽曲にやや面白味が欠けていたりと、
多少物足りなさを覚えるのも事実だが、そうした不満点を補って遥かに余りあるのが、精密なリフ・ワークから
構築美を湛えたメロディアスなソロ・パートまで、目まぐるしくこなす名手ジェフ・ウォーターズのテクニカルなGプレイ。
『METAL』では大挙参加してくれたゲスト・ギタリスト達に花を持たせていた彼氏なれど、今回はもう最初から
最後まで鬼のように弾きまくり。取り分け、曲間を開けずに一気呵成に畳み掛けて来る①②③の冒頭3曲は、
彼のハイテンションなGプレイと、スピーディ且つキャッチーな曲調とが相俟って聴く者を圧倒する名曲揃い。
(あとに続くキレのあるミドル・チューン④や、本編屈指の名ソロが炸裂する⑧も名曲)
正直、これでメタルコア・シンガー然としたデイヴ・パッテン(Vo)の歌メロがもう少し魅力的なら・・・
と思わなくもないが、ジェフが彼を認め、信頼している以上は最早何も言うまい。実際、フロントマンとして
のみならず、セカンドGとしての役割もこなす等、ライブでの良い仕事っぷりには目を瞠るものがあるし・・・。
それに歴代シンガーの中でも最も灰汁の薄い声質ゆえ、いちげんさんにも取っ付き易いとの利点もあるかもしらん(?)

→同意