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スポーツ / 東京事変
帰ってきた男 ★★ (2010-03-18 01:58:00)
出来の良し悪し以前に、
どこか振りきれた印象を抱かせる。
"地均し"が終わった証か。​

ハードな「教育」、

オルタナティヴでミステリアスな「大人」、​

ポップながらバンドとして実験だった「娯楽」。​

どれも事変らしいが、
結果的に特化した性質を
持っていた。

「スポーツ」は、それらを無理なく引き受けた感じ。


内容としては、
音楽的負けん気の強いメンバーがいるバンドらしい「生きる」、

刃田の猛烈だがカタルシスのあるビートと、
奇怪なサウンドスケープが痛快な「電波通信」、​

叙情が疾駆する「シーズンサヨナラ」「乗り気」、

キュートな「絶体絶命」、AOR風な「スイートスポット」、​

メランコリックなワルツ「極まる」あたりが特に良い。


一里塚を刻んだ次へ、早くも期待が膨らむ快作です。

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