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The Killing Sun / ANVIL CHORUS
cri0841 ★★ (2010-01-23 20:19:00)
ベイエリアスラッシュに詳しい人なら誰でも知ってる存在だろう。
heathenのダグ・ピアシーがいたバンドで、ベイエリアスラッシュの
始祖みたいな言われ方もしてるが、デモ数本を残しただけで消滅した
バンドだった。heathenの復活と時を同じくして29年ぶりに復活、何と
1stアルバムを2009年にリリースしていた(笑)。メンバーはオリジナル
メンバーのアーロン・ジンペル(極初期のmetal churchにも在籍)と
セーン・ラスムッセン(heathenやvicious rumorsにも在籍)が中心。
アルバム12曲のうち2曲が新曲、10曲が当時の曲らしい。2曲目の
red skiesは初期のmetal churchのライブでプレイしてた曲らしい。
ダグ・ピアシーもゲスト扱いではあるが数曲でプレイしている。
音だけ聴くとスラッシュとは程遠いメロディック・ハードロックで、キーボード
を駆使しコーラスも分厚く産業ロックの香りもするのだが、ギターの音はそれなり
にエッジは感じる。1曲目はいかにもmetal church的なパワーメタルだが。
セーン・ラスムッセンのギタープレイは、哀愁たっぷりの官能的なもので、
いかにも日本人好み。僕みたいな後追いで、昔のスラッシュを追っかけてる
ヤツからすると、何とも懐かしい音。考えてみればスラッシュメタルの勃発前は
こういうのがメタルだよね。アメリカ的ではなく、いかにもヨーロッパ的な音。
スラッシュメタルを求める人はパスした方が無難だろうが、内容は良いと思う。

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