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Shock Waves / LEATHER
火薬バカ一代 ★★ (2009-12-28 20:14:00)
男性シンガー顔負けのドスの効いた歌声を誇る、CHASTAINのゴッド姐ちゃんことレザー・レオーネ(Vo)が'89年にLEATHER名義で発表したソロ・アルバム。
ソロという事で女性らしさを強調してポップ路線に冒険してみたり・・・なんて事は全くなく、大半の楽曲をデヴィッド・T・チャステインが手掛けているだけあって、CHASTAINと同一路線の欧州風味漂うダークなHMサウンドが全編に渡って展開されているので安心されたし。
ただ、全体的にミドル・テンポの楽曲が多く収録され、レザーの「歌」を聴かせる事に重点が置かれている辺りがCHASTAINとは異なる点か。(この辺の楽曲の作り分けも含めて、デヴィッドの曲作りの上手さには感服させられますね)
で、その彼の代わりにGとして本作に参加しているのは、デヴィッドの教え子でARCH RIVALのメンバーとしても知られるマイケル・ハリス。ソロ作『DEFENSE MECHANIZMS』収録の名曲“MIND OR HEART"におけるエモーショナルなGプレイで泣きメロ・マニアの涙を搾り取った彼氏だが、ここでも確かなテクニックを以って、楽曲の盛り上がりを的確にサポート。特に、ドラマティックな様式美HMナンバー②、暗く湿ったスロー・ナンバー④は、レザーの見事な歌唱とマイケルのGの魅力がガッチリ噛み合った名曲でしょう。
CHASTAIN程のインパクトはないが、あのバンドのファン以外にもアピールし得る品質を備えたHMアルバムじゃないかと。

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