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Waking Into Nightmares / WARBRINGER
火薬バカ一代 ★★ (2009-08-19 22:31:00)
一聴して「うぉ、化けやがった」と驚かされる、カリフォルニア出身の5人組スラッシャーが
プロデューサーにEXODUSのゲイリー・ホルトを迎えて制作、'09年に発表した2ndフル・アルバム。
荒削りな演奏、楽曲、それに音作りと、濃厚に80年代風味が薫るオールドスクールなスラッシュ・メタルを
演っていたデビュー作『WAR WITHOUT END』に対し、本作は、コケ脅し臭の消えたジャケット・アートワーク
(手掛けたのはダン・シーグレイヴ)から、グッと引き締まったサウンド・プロダクション、そしてよりスピーディに、
よりダイナミックに、より劇的に磨き上げられた収録楽曲に至るまで、過酷なロード生活で得た経験値が見事に
本編のクオリティに反映された、あらゆる面においてデビュー作から格段のパワーUPを遂げた内容に仕上がっている。
取り分け、一層のへヴィネスとダイナミズムを獲得したリズム面強化の成果は大きく、その効果は、イントロだけで
総毛立つ①を聴いただけでもハッキリと実感できる。やはり腕の立つDsとBの存在はこの手のバンドには必須だよなぁ、と。
圧倒的手数の多さを活かして怒涛の如く突進するこのリズム隊に、迫力と説得力を増したVo、より練り込まれた劇的な
メロディを紡ぎ出すツインGが絡む、攻撃性と緻密性を兼ね備えた①③⑤⑧⑨といった楽曲が撒き散らす
有無を言わせぬカッコ良さは、前作までのバンドとは殆ど別人レベル。
「懐古型スラッシュ」の枠を飛び出したWARBRIGERの、「今を生きるエクストリーム・メタル・バンド」としての
気概がヒシヒシと伝わって来る力作。
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