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Feed the Beast / BONDED BY BLOOD
火薬バカ一代 ★★ (2009-06-09 21:30:00)
メンバーの平均年齢が僅か18歳という、アメリカはカリフォルニア州から登場した、ツインGを擁する若き5人組スラッシャーが、
かのマイケル・ローゼンをプロデューサーに迎えて制作、'08年にEARACHE RECORDSから発表した1stアルバム。
前がかりで畳み掛けるような疾走感はVIOLENCEや初期DEATH ANGELといったバンド群を想起させるが、聴いてるだけで
耳から出血しそうな鋭利なGリフ、全編に渡ってピロピロとフラッシーなソロを決めまくるツインG、そして
ハイテンションにまくし立てて来るスティーヴ“ゼトロ"サウザ似のVoと、その最大の影響元は間違いなくEXODUS。
バンド名からしてスラッシュ史に燦然と輝く彼らの名盤『BONDED BY BLOOD』から頂いてるのだし、何より、
緩急自在のスピードを完全にコントロール下に置く、すこぶるタイトな高い演奏力を誇りつつも、アルバム全体からは
刺々しいアグレッションより、リズミックでロックンロールなノリの良さが感じられる辺りもEXODUSっぽい。
まぁ「未来のEXODUS」になるためには、派手な割にイマイチ印象に残らないGソロの練り込み不足と、
頭一つ抜きん出たキメ曲の不在が気になるところではあるが、そうは言っても収録曲の粒は十分揃っているし
(個人的には、猛烈なスピードでラッシュしてくるハイパーな③④、本編の流れに緩急をもたらすミドル・テンポの⑦が
お気に入り)、何より、シャープなGリフと歯切れの良いリズムが鬼のように刻み込まれるOPナンバーから、ラストを
ファニーに締め括る『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』のテーマ曲のカヴァー⑫に至るまで、
ひたすらガンガン押しまくる、「これぞスラッシュ・メタル!」という爽快感に満ちた作風の前には些細な問題か。
現在はボーナス・シングルCDが付いたリミテッド・エディションが出ているので、購入するならそちらがお薦め。

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