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16.6 (Before the Devil Knows You're Dead) / PRIMAL FEAR
無の英雄 ★★ (2009-10-19 17:52:00)
前作の路線を引き継いだ作品。
しかしここで大きな変化が・・・不動と思われていたステファンの脱退である。
その後任として加入したのが、様々なプロジェクトで活躍しているが、特に
メインのバンドがなかったマグナス・カールソンである。
正直この加入には戸惑いがあった。
マグナスの持ち味は北欧メタル由来のメロディが多いので、それがこのバンド
とマッチするのか・・・そして腰を落ち着かせてくれるのか・・・という疑問
がった。
あえてライナーノーツには目を触れずに聞いてみた。
新しいPRIMAL FEARの誕生である。先述の内容で勘違いされては困るのは書かせて
いただくが、マグナスはかなり好きなミュージシャンである。
彼の関わってるプロジェクトは全て持っている。ギターのテクニックも相当な腕前
で、彼のフレーズを練習したこともある。
ただこのバンドとあうのかどうかが心配だっただけだ。
結果として新しい要素が封入されて、今までのどの作品よりもメロディックにそして
劇的になったと思う。個人の感想をいえば疾走曲が減ってしまっているのが
残念と言えば残念であるが、それでもこの作品が傑作なのは間違いないと思う。
曲のバリエーションは前作をも凌駕し、PRIMAL FEARというフィールドの範疇で様々
な楽曲がある。といっても根底にある正統派HMの看板には些かの揺らぎもない。
ギターチームも生まれ変わったことによって新たな魅力が加わった。
へニーの武器は荒々しさと攻撃性に満ちたフレーズ、アタック感で対するマグナス
の武器は流麗でインテリジェンスなフレーズである。
全くタイプの違う二人が組んでいることで、実に面白い化学反応が起きていると
感じる。
脱退したステファンの武器は正統派且つメロディアスなフレーズが武器だったので
以前とは違う反応が起きている。
今回の作品は楽曲の多様さと新ギターチームが強い魅力になっていると思う。
⑪における4人ボーカルなど本当に贅沢な新機軸もあり、目が離せない。
次回作ではおそらく現編成としてまとまりも出てきて、更なる進化を遂げた素晴ら
しい作品を作り上げてくれそうな気がする。
新編成になった新しいPRIMAL FEARの門出です!!!

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