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X JAPAN RETURNS 完全版 1993.12.30 / X JAPAN
N男 ★★★ (2009-01-19 20:29:00)
1993年12月30日の東京ドームでのライヴ。
X JAPANとしての初ライブ、そしてHEATHにとっての初ライヴ。
観る側から魅せる側に回った彼の頭の中はいかに…と固めの表情を見ながら思うのだが、YOSHIKIが彼を選んだのは技術上以外の理由の方が大きいなと改めて思う。
TAIJIの後任なんて誰が来ても批判は同じくらいされると思うので、前任者の解雇理由を鑑みれば神経が図太いYesマンを選んだのは1つの正解である。(そもそも、正解なんてないんだから)
それにしても、そして彼の音楽性はTAIJIと似たようなものもしこたま聴いて育ったにも関わらずかなり対象的というのも興味深い、TAIJIのソロコーナーあってもこうはならない。とにかく、HEATHの演奏能力は取り立てて巧いというわけではないが、本番に対するメンタルの強さはX JAPANに加入するだけのものではある。終わった後の安堵の表情ないかにもみんなの弟な感じに戻っていてなんかカワイイ。メンバーも終盤にいくほど手応えを感じたのか緊張に慣れて表情が緩んで来ている。
ちなみにHIDEにとっての最後のSILENT JEALOUSY。SADISTIC DESIREは破滅に向かって'92よりも断然良い。TOSHI「中途半端なことすんじゃねぇ!!!」が総てを物語っている。Live Live Liveなどに収録されてるのはこの日のSTANDING SEXであり、クレジットは明らかな間違い。
そしてWEEK ENDで彼は、髪を下ろした、プロモでも死ななかった彼がついに撃たれ、生まれ変わる。
オルガスムも激速、間奏はX時代のものをそのまま。
ただ、ART OF LIFEのラストは集中力が切れてる気がする、ギターがずれてるし。オーバーダヴは毎回やるバンドなのに無修正というも面白い。この時点でこれを歴史に残る名曲と豪語するTOSHIのコメントが印象的でした、ホントにそうなのだから凄い。
総じて、X JAPAN時代では最も良いライヴ盤の1つと感じる。
[★★★★☆]
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