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Inflikted / CAVALERA CONSPIRACY
火薬バカ一代 ★★ (2010-03-16 21:06:00)
マックスとイゴールのカヴァレラ兄弟が恩讐を乗り越え再タッグを組み、'08年に発表した作品。
『ROOTS』以降のSEPULTURAのアルバムは今ひとつ好きになれなかったし、SOULFRYに至ってはまともに聴いた事すらない
という酷い有様ゆえ、このプロジェクトにもさして期待していなかったのだが、実際に聴いてみたら、これが
人間離れしたマックスの怒号Voと、圧倒的音数の多さで畳み掛けて来るイゴールのドラミング、それにテクニカルな
Gが終始高いテンションを保って怒涛の如く突っ走る、曲によっては『ARISE』の頃のSEPULTURAを
思わせたりもする、無茶苦茶カッコイイ作品に仕上がっていて驚いたの何のって。何せ、かのPOSSESSEDの名曲
“THE EXORCIST"のカヴァー⑫(例のイントロもちゃんとアコギで再現)と他の楽曲を並べて聴いても
全然違和感がないのだから、この作品のスラッシュ・メタル指数の高さが分かろうというもの。
取り分け、本編を流麗に彩るマーク・リゾのGプレイは、時にカヴァレラ兄弟以上の存在感を発揮する程で、
⑧のGソロなんてドラマティックと表現しても差し支えないうえ、⑨のようなゴリゴリのハードコア・チューンにすら
正統派ヘヴィ・メタリックなGプレイを持ってフックを作ってくれるのだから有り難い。
無論、単純にスラッシュ・メタルという狭い枠内で括るには無理がある、多彩でモダンな味わいも備えた
(トライバルなリズムもそこココで聴ける)本作なれど、嘗て1度でもSEPULTURAにハマッていた事がある
HR/HMファンなら、一聴の価値がある作品なのは確か。こうなるとSOULFRYが聴いてみたくなりますね。
→同意