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albino de Congo / LUGUBRUM
Kamiko ★★ (2008-11-17 21:51:00)
ベルギー産ブラック2008年作。
不穏さを感じさせないアルバムジャケに不安を感じながらも、いざ聴いてみるとその不安は一蹴。
もはやこのジャンルではボクの中ではナンバーワンのバンドですわ。
演奏技術に裏づけられた複雑で技巧的な楽曲は相変わらず素晴らしいです。
なんといっても、このバンドの特徴は、不穏で醜悪な空気と知的さが同居しているところだ。
蛮族が崇める魔性のような感覚は以前から感じられたが、アートワークやタイトルからその感触が明確に理解できるところからも、聴き手にとってその感覚は更に強まった。
速度や重圧の激しさで聴かせるのではなく、SEや残響・呪術的なヴォイス、ざらついたギターの不協和、不思議なベースラインなどの独創的な個性が前面に出ているから好きだ。
強力な異端作品で人を選ぶ。激しいブラックが聴きたい人は敬遠して正解だが、ブラックに潜む神秘性や魔性に共感する人は必聴盤だと思う。
ブラックの多くは北欧的だが、このバンドは南半球の空気があるのが特徴。
この作品はその特色がより明確に現れており、そういう世界をブラックメタルの手法でアヴァンギャルドに料理した、稀少で、より想像力を掻き立てる奥深い作品だ。

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