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Reincarnation / GALNERYUS

ぴる ★★ (2008-09-14 18:58:00)
Galneryus節目のデビュー5周年にリリースされた5thアルバムです。
総演奏時間77分にも及ぶ超大作!オリコンでは初登場18位の自身最高位を記録!ジャケも凝った作りになっています。
内容ですが、全体的な雰囲気は3rdと4thの中間で、アルバム構成は3rdに近い印象を受けました。特筆すべきは、今作の数曲には新たにスラッシュ・メタルの要素が加わっている事です!
では曲別に・・
①様式美を感じさせる荘厳なKeyで始まり、突如スラッシュ・リフが切れ込んで来ます!サビではShriekを思い起こさせる勇壮な日本詞曲。1曲目からいきなりCry for the Darkのようにワウを使った狂気のギターが聴ける所からも今作にかける彼らの気迫が伝わって来ます。
②はダークな高速リフ+高速バスドラムのスラッシュ・チューン!Yama-Bも若干吐き捨てるような歌唱法を用いてます。サビはいつものGalneryus。秀逸なコーラス・ワークは現在のこのバンドのスタイルを表していると思います。
③珍しくアコギで始まるこの曲。サビのインパクトが半端ないです。なんなんだ、この吸引力・・(笑) 力強く印象的な素晴らしいメロディーです。 インストではスラッシュ・メタル的なアプローチがあります。ヘッド・バンガー歓喜!でもやっぱりサビです(笑) 神曲!
④先行シングル曲です。ポップ且つメタルでEverlastingの精神を受け継いだ佳曲。Yu-toらしいコアなリフが特徴的!アルバムで聴くと②③のせいか落ち着いた印象があります。
⑤Yama-B曲だけあって哀愁むんむん。歌唱の方もかなり主張してます。オーイェー格好良すぎw あそこだけ何度も繰り返して聴きたくなります(笑) 曲調もどことなく1stを思わせます。
⑥潤ちゃん曲ですね。ファンならインストで気付くはずです。焼き増しでズコーwかと思いきや素晴らしいメロディーラインのある曲でした。プログレッシブですが、全く聴きづらさはありません。サビは切なく、最後のYama-Bのシャウトで悶絶必至!
⑦ストレートなイントロからは全く想像もつきませんが、3rdのVanishing Hope同様、歌い出しとインストの一部で中東風のアレンジが施されています。メタルらしい吼えるような漢コーラスも堪りません!ラストではYu-to君の速弾きベース・ソロも聴けます。
⑧格好良い!!としか言いようのないメタリックなリフで始まり、そのまま行くかと思いきや、一度セット。いつもの英詞Yama-Bで歌い出し、サビで日本詞に(!) これは個人的に今までの概念を覆す意味でとても面白い試みだなぁと思いました。曲調はキャッチーでポップです。ソロのKeyの音が可愛かったりキラキラしたり・・好きですこの音(笑)
⑨こちらはプログレッシブなイントロ・インストとストレートな歌メロの対比が効果的な曲。リード・ボーカルとそれを追うコーラス隊に悶絶。Yuhki曲らしく所々ネオクラシカルなアレンジがあり、最近は珍しいKeyの高速ピロピロも炸裂!ここでもYu-to君がファンキーなソロを披露してます。
⑩しっとり落ち着いた日本詞曲。ここでは英三先生の影響を思わせる歌唱法のYama-B。ネオクラKeyとラストのコーラスが切なさを強調しています。このテンポでも魅力的な曲を書けるのは流石!
⑪最初はバックがKeyのみのバラードですが、少しアップテンポになります。これもまたソロ部分では様式美的な展開があります。ハイライトのFlagへの繋ぎと言った所でしょうか。
⑫演奏時間8分50にも及ぶ最新Flagです!合唱部分が特徴的で、今までのFlagの中ではUnitedに近いような気がします。高速ギターソロもありますが、泣きが足りないせいか悶絶は出来ませんでした。ソロではサラサーテのツィゴイネルワイゼンのメロディーが使われています。
総合的に見て「最高傑作」と言っても過言ではないでしょう(*´▽`*)
特に①~⑩は申し分ないと思いました。完成度に関しても彼らは(特に3rd以降)疑いの余地はありません。
世界最高峰のエンジニアを使ったというミックスですが、あまり自分の好みではありませんでした。もっと重くクリアな音にして欲しかったぁぁ