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Into the Deep / 梶山章&下山武徳
火薬バカ一代 ★★ (2008-07-29 22:39:00)
梶山章(G)と下山武徳(Vo)という、日本屈指の実力派ミュージシャン2人がタッグを組んだ、ジャパニーズHMファンには
かなりグッとくるプロジェクトが、'08年に発表した1stアルバム。とは言え、出来上がった作品は
「ジャパメタ」という狭い括りを必要としない、立派に世界水準のクオリティを誇る内容に仕上がっているわけなんだが。
それにしても、劇的なイントロからハードにスタートする①を聴くにつけ、梶山がここまでアグレッシブな楽曲を
手掛けたのって、PRECIOUS以来じゃなかろうか?相変わらず「華」を感じさせるGプレイも冴えまくっているし、
ジョー・リン・ターナーとの一連のコラボ作品や、森川之雄とのGOLDBRICKを楽しみつつも、
「またバリバリにHM寄りのサウンド・スタイルを追求してくんないかなー」等と思っていた身にとっては嬉しい限り。
勿論、まかり間違っても、様式美HMを追求したりしているわけじゃないが、攻撃的でスピーディな②や、リズミックに
飛び跳ねるように疾走する⑨、下山の幅広い表現力を備えた歌声が堪能できる⑩、ミステリアスに刻まれるGリフが
印象的な⑪、そして、憂いを帯びたメロディが駆け抜けていく、本編屈指の名曲の⑫といった楽曲は、
思わず「これよ、これ!」と身を乗り出してしまう、へヴィ・メタル然としたカッコ良さに満ち溢れていて、かなり魅力的。
ここまで完成度が高いと、中盤にもう少しインパクトの強い曲が欲しかったとか、贅沢も言ってみたくなるものの、
ともあれ、本作以降の作品やライブ活動にも、大いに期待の高まる力作に仕上がっていることは確か。
ところで、クレジットが載っていないのだけど、BやDs、Keyは誰がプレイしているのだろうか?

→同意