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SEX MACHINEGUNS
JENESIS ★★ (2003-01-20 22:11:00)
20世紀最後の日本最強のヘヴィ・メタルバンド、sex MACHINEGUNS。現代の日本の音楽シーンようにハードなサウンドが非常にタブーとなっている中で、あれだけヘヴィネス、アグレッシヴな音楽をできるのは本当に彼らしかいない。非常に画期的なサウンドであった。Anchangのテクニカルなギター・プレイヤーは日本にもなかなかいるものではない。一般にHMというと、「破壊」とか「死」、「残虐」などといったテーマの歌詞が多いが、Anchangのこのような傾向のある歌詞を嫌うという性格から、歌詞内容もユニークで日常的なものが多い。最もおかしかったのは、「みかんのうた」の「みかんみかんみかーん!!!」のシャウトだった。これは一度聴けば忘れられないだろう。
彼らが「HMシャウト」などのフレーズで、日本人にも「ヘヴィメタル」というジャンルまたは言葉自体を知る人が多くなったが、逆に「ヘヴィメタル=マシンガンズのような音楽」と勘違いしている人はいないだろうか?日本にはまだLOUDNESS,ANTHEM,EARTHSHAKERといった偉大なバンドも存在するし、マシンガンズの音楽は正統派メタルというよりもスラッシュやハード・コアに近い。
また、もう一つ勘違いして欲しくないのが、バンド名の日本語訳は「行為」ではなく「性別」である。よく「セクハラなバンド名だな」という人もいるが、あくまで「性の、性別の」意味である(1stアルバムのバンドスコアのAnchangのインタビューを参照)。
さらに世間的に勘違いされやすいのが、彼らがTVに出演すると、彼らの言語が関西弁ぽく喋ることから、「関西お笑い芸人」などと評価する人物もいるということである。しかし、彼らは少なくとも関西弁ではない(実際、愛媛県北部の方言は関西弁とアクセントなどで非常によく似ているが、微妙に違うのだ)。この辺りの世間の彼らに対する認識も、個人的には残念なことである。
初期の頃は日本にしてはとてつもない凄まじさを発揮していたが、売れ線を意識し、スローやミディアムな曲が目立ってきたことで、徐々に彼らへの興味が薄れてきた。最新アルバムはもう完全に商業主義の意向しか読み取れず、格段にスピード・ダウン、激しさ減少でとても聴く気にはなれなかった。それ以来、私は彼らの音楽を全く聴かなくなってしまったのは本当に残念な事である。
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