この曲を聴け!
angL / IHSAHN
Hydra ★★ (2008-06-16 19:18:00)
前作も聴く度に深みと味が出てくる内容でしたが
個人的に音のバランスに違和感を感じ、
ドラムの音なんかは「?」だったのですが、
今回の「Angl」は音のバランスも整っていたように思えます。
それぞれの曲においてとてもメロディの一つひとつに気を配っているなと感じました。
Tr-1のMisanthropeの終盤のギターソロはミドルテンポだからこそ生きてくるメロディーですし、Tr-2のScarabは5分弱の曲に起伏に富んだ展開に惹き込まれます。
Tr-3のUnhealerはOpethのミカエルがリードボーカルをとっています。
デス/ブラック・その他のエクストリーム界隈においての
いわゆる「デス声」とクリーンボイスを使い分けるボーカリストの中でも
個人的に大好きな二人の共演はたまりませんでした(笑)
ミカエルがリードをとっているため、Ihsahnはサビで歌うぐらいでした。
欲を言えば半々ぐらいで歌って欲しかったようにも思えます。
続くTr-4~最後までメロディー一つとってもバラエティに富んでいる印象を受けました。特にTr-7のElevator、Tr-8のThrenody、Tr-9のMonolithは今の彼だからこそ聴ける曲なように思えます。決して独特の世界観を崩すことなく、それでいて新しい彼の音楽の一面が見られるような曲だと感じました。
Usher-to-the-ETHERさんが書かれているように前作のようにアルバム一枚としての流れはあまり感じられませんが、一曲一曲の内容としては僕は今作の方が好きです。
一曲ぐらいは大作を聴いてみたかった気もしますが(笑)
IhsahnのEmperor以外の音楽も好む人であれば今作はかなり聴きこめる内容だと思います。
せっかくの新譜、もう少し注目されてもいいのではないかと…
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