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Lookin' for Action / KUNI
火薬バカ一代 ★★ (2008-07-13 22:42:00)
80年代に、アメリカでミュージシャンとして活動を繰り広げ、近年はBIG M.F.代表として、
MANOWARのアルバムにライナーを寄稿したり、ケーブルTV番組の司会を担当したりと、音楽プロデューサー的な仕事を
こなしているKUNI(G)が、渡米時代に制作、'88年にリリースした2ndアルバム。
いかにも「ギタリストのソロ作品」といった印象だった前作『MASQUE』に比べ、メンバーを固定する事でよりバンドらしさを強調し、
アメリカでの成功を手中に収めるべく、ジェフ・スコット・ソートの熱くパワフルなVoを楽曲の中心に据え、
以前よりもグッと「歌」の比重を高めた本作は、親しみ易く洗練されたメロディの魅力が前面に押し出された仕上がり。
曲作りやアレンジメントに、プロデューサーとして参加しているSLAUGHTERのディナ・ストラムや、GIUFFRIA~QUIET RIOTの
チャック・ライトらが関わっているだけあって(他にもSTRYPERのオズ・フォックス、VINNIE VINCENT INVASION時代の
マーク・スローターなんかもゲスト参加。あと、現GPSの奥本亮も前作に引き続き関わっているのかな?)、
1stシングルの①、ヘヴィ・バラード④、アルバム・タイトル・トラック⑤etc・・・と、収録曲は何れも良く練り込まれ、粒揃い。
そして何より評価すべきは、KUNIが単独で書き上げたナンバーが、きっちりとアルバムのハイライトを飾っている点で、
特に、擬似ライブ風のアレンジが盛り上がりを演出する②、哀愁のHRチューン⑦、スピーディな⑧、憂いに満ちた⑪といった楽曲は、
フラッシー且つ歌心溢れる彼のGプレイと併せて、KUNIのミュージシャンとしての成長を端的に物語る、素晴しい出来栄え誇る。
歌謡曲テイストに代表されるような、ジャパメタっぽさが殆ど感じられないバタ臭い作風ゆえ、洋楽志向のリスナーにも
すんなり受け入れられそうな1枚。DOKKEN辺りを好む人には是非とも聴いて頂きたい力作なのだが・・・既に廃盤か。求・再発。
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