この曲を聴け! 

SENTENCED
HIGASHI ★★ (2003-05-11 22:33:00)
「慟哭の共鳴」
先日、“COLD WHITE LIGHT"で初めて彼らの音楽、世界観に触れました。それ以来というもの、不思議とこの作品を聴き終えると、石川啄木の「一握の砂・悲しき玩具」を読み返したくなるんですねぇ。
なぜだろうと自分なりに考えてみると、どうやら両者の持っている感性は言語は違えど、実は同じなのではないか、っと思うのです。
雪の降る北国に育ち、常に死に対し現実のものとして対峙する中、苦悩して生き、それを作品の中に悲しく儚く映し出すあたりは実によく似ている。
SENTENCEDの世界はこのサイトを見ている人の方が僕より詳しいと思うので、逆に以下の啄木のこんな作品を詠んでみて、何か感じるものはないだろうか?
死ぬばかり我が酔ふををまちて
いろいろの
かなしきことを囁きし人
いま、夢に閑古鳥を聞けり。
閑古鳥を忘れざりしが
かなしくあるかな
SENTENCEDのこの作品の最後に入っている鳥の鳴き声は啄木が死を前にして見た夢に出てきた閑古鳥の鳴き声に似ているのではないだろうか?
音楽と文学、フィンランドと日本、出てくる形は違えども慟哭は共鳴する・・・・

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