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SENTENCED
こうじ ★★ (2002-08-24 20:44:00)
今の彼らの音楽を、敢えて「ブルース」と呼びたい。
ゴシックだとは思わないし、へヴィロックじゃつまらない。
究極の北欧メタルであり、もはやブルースの域に達していると思う。
彼らは、こう言っちゃなんだが絶望を「楽しんでいる」。絶望や憂鬱を表現する
事が、生きがいになっているんじゃないだろうか。
ゴシックと違うのは、ゴシックは絶望を耽美的だったり虚無的なメロディにする。
彼らは、絶望を楽しみつつ、少し斜に構えながらも徹底的に泣きまくる。
彼らの泣きは、本物の魂の叫びだ。心臓を鷲掴みにするかのように冷たく哀しい。
しかし、そこはかとなく人間味というか不思議な温かみもある。それはヴォーカル
の歌い方や声質と、男臭いニヒリズムによるものだろうか。それでブルースなどと
呼びたくなってしまう。
彼らの曲でギターソロは目立って泣きまくるが、個人的に好きなのがアルペジオ。
こちらは心臓を愛撫するかのように美しくやさしい。アルペジオですらここまで
聴かせるか!とため息が出る。
彼らが、「自殺を歌うことがセラピーだ」と言うなら、
俺は「彼らを観るという夢があるから生きていられる」と言いたい。

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