この曲を聴け! 

新人 / 筋肉少女帯
まーしゃる ★★ (2007-09-25 16:29:00)
演奏面では大いに満足です。
うーむ、でも何かが足りない…何だろう、と考えてみると、私個人の印象ではやはり歌詞ですね。
個人的に筋少に求めていたものが復活記念の本作の歌詞には今一つ欠けている気がしました。
アレンジし直された昔の曲を除くと、新曲では「毒々しさ」「陰鬱さ」「辛辣さ」といった部分が大きく抜け、
「まったり」な部分と「二人の逃避行」的な部分が相対的に大きく以前から引き継がれているように思え、
何かやはり足りない感じが個人的にします。
まぁ、大槻さんも精神的に落ち着いてきたってことでしょうかねぇ。「交渉人とロザリア」なんか、大人に
なった自分が若かった頃の自分を見ているような、またその過去を受け入れようとしているように見えなくも
ないです。
太宰治が精神的に回復して本を書いたとしたら、こんな方向性になるのかなぁ、などと思ったりもしました。
そんな中、「ヘドバン発電所」は新曲でもやや辛辣な部分が個人的に見えた気がして楽しめました。
初めて耳にした時は聖飢魔IIのHeavy Metal Is Deadの筋少版とでも言いましょうか、メタル復興祈願の曲かな、
と思ったのですが、聴けば聴くほど、ネットジャンキー達に対する皮肉を込めた曲に思えてきました。
「奥底にあること」も良く知らず勢いで盛り上がるところが「ヘドバン発電」なのかなぁ、などと勝手に
思っている次第です。
→同意