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Necrosis / CADAVER
Usher-to-the-ETHER ★★ (2010-02-23 21:10:00)
2004年発表の3rd。
CADAVER INC.から名義を戻してのリリースです。CADAVER INC.の「Displine」が圧倒的な暴虐性で多くのエクストリームメタル好きの心を掴んだ作品だったからか、このアルバムでの名義・路線の変更は賛否あったようですね。

スラッシュの心地良い疾走感とダーティさを前面に押し出した路線で、AURA NOIRやAUDIOPAINに近い作風に。まあ、AppolyonもCzralもAURA NOIRの構成員だし、この面子でブラックンド・スラッシュ演ったら当然こうなるよね、という期待通りの音です。

ただ、ダーティさのかなり強いAURA NOIRと比べると、こっちはCADAVER INC.に通じる硬質さや、凶悪さが強い印象。リフにスラッシーなキレの良さだけでなく、ブラックの不健康さが篭められている点はAURA NOIRと共通するかも。加えて、ほんの少しなんですが、VIRUSやVED BUENS ENDE(どちらもCzralの在籍バンド)辺りの不条理な気味悪さが漂っているような気もするんですよね…それがこの作品をよりカルトたらしめている印象。

確かに賛否あるのも分かるんですが、路線は変わってもAppolyonの声の鋭さであるとか、Czralのドラムの気持ちよさであるとか、根本的なセンスは変わってないのが良いですね。スラッシーなブラックに抵抗がなければ、手を出して損は無いのではと思います。

→同意