この曲を聴け! 

Aube De La Misanthropie / AKITSA
Usher-to-the-ETHER ★★ (2007-03-29 00:19:00)
2005年発表の2枚組音源集。A5デジパックケースがかなりかさばります…。正直言ってケースは普通のが良かったかも。特にブックレットとかも無いので…。

「DISC-1」
99年発表のデモ音源を収録。
隣のスタジオから漏れてくる音を録音したかのような、恐ろしく篭もったプリミティブブラックの曲と、そのネクロな雰囲気やヴォーカルなどブラックの要素を利用してダークな音の響きを追求したような前衛的な曲をほぼ交互に演奏し、ラストの14曲目で詩の朗読(神父の説教?)とノイズを組み合わせた大作曲でトドメ…という感じの構成。前衛路線の曲はともかく、こっちのディスクのプリブラはかなり聴いててキツいものがある…これに比べると、DARKTHRONEやCLANDESTINE BLAZEはまともな音質という感じがします。

「DISC-2」
01年のCD-Rとデモ、BURZUMのカヴァーとコンピ提供曲を収録。
こっちのディスクでは前衛的なパートの占める割合が減り、プリブラ路線のパートが多くなったのと同時に、そのパートがより魅力的になっているように思います。まず音質はちゃんとプリブラとして楽しめるレベルになっているし、早歩きくらいのテンポとノイジーなリフを合わせて陶酔感を演出する作風にはILDJARNにも通じる魅力も。ヴォーカルもただ絶叫するだけではなく、最近のMUTIILATIONを思わせるジャンキー系のダウナーな病んだがなりや生気の感じられない普通声も使い出しかなり良い感じに。ただ、1~6曲目とそれ以降で音量が違うので、そのまま聴いていると耳が痛いくらいの大音響になってしまうのはちょっと不満かも。あとアウトロにタイトル付けないのは勿体無い。

…かなりコアな路線を進んでいるバンドだと思います。特に一枚目のディスクは、ブラック好きな私でも付いていけない部分が…ILDJARNやSORTSIND、STALAGGHなどノイズ要素がありカルトなブラックが好きな人にお勧め。

→同意