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Last-minute Lies / FLEURETY
Usher-to-the-ETHER ★★★ (2007-03-05 00:12:00)
99年発表のEP。
ブラックメタルからより前衛的な方向に進んだEPらしいですが、これは良いですね。

ほとんどブラック色は無く、どっちかというと男女ツインヴォーカルをフィーチャーしたアヴァンギャルドゴシックという感じのサウンド。もちろん普通の女声ゴシックみたいなパートもありますが、不思議なキーボードやインダストリアルの要素、サックスなど様々な音楽のパーツを取り込み、かなり前衛的な作風。時折VED BUENS ENDEやVIRUSにも通じる奇妙なアンサンブルも聴かせてくれますが、変態フレーズ、変拍子が当り前の世界で実に聴き応えありです。

こうやって要素だけ並べるとどうも難解なサウンドを想起してしまいがちですが、パート毎にフックがあるのでそれほど取っ付き辛いとは思いません。フックがあって、酩酊感、中毒性の高いサウンドなのに掴み所がない…素晴らしいですね(笑)

脱ブラックしてからのULVERや、DODHEIMSGARDや上記のVED BUENS ENDE、VIRUS等の風変わりなブラックが好きな方なら買って損は無いんじゃないかと思います。
ちなみに、このバンドの中心人物は元DODHEIMSGARDのメンバーらしいですが…これを聴くと、
DODHEIMSGARDがブラックからはみ出した音楽性になった理由が良く分かる気がします。

→同意