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Warball / VICIOUS RUMORS
火薬バカ一代 ★★ (2007-04-08 20:27:00)
アルバム・タイトルといい、ジャケット・デザインといい、そして何より楽曲といい、長い回り道を終えたVICIOUS RUMORSが
新Voとして元HELSTAR~DESTINY'S ENDのジェイムズ・リヴェラを迎え入れ、'06年に発表した会心の9thアルバム。
カール・アルバート亡き後に発表された作品は、どれも今ひとつパッとしない内容で、ジェフ・ソープへのお布施代わりに
購入はしても、殆どまともに聴く機会もないまま放置プレイの刑に処してしまっていたのだけど、この復活作は似合わない
現代ラウド・ミュージックからの影響をスッパリと削ぎ落として、ホント、お世辞抜きに最高の内容に仕上がっている。
パワフルに疾走するリフ&リズムの上に、ロブ・ハルフォードばりの耳をつんざくハイトーンVoが乗っかる
「これで掴みはOK」なスピード・チューン①に始まり、力強く勇壮なミドル・チューン④や、
全盛期に勝るとも劣らぬ強力なリフが炸裂する⑨といった楽曲を筆頭に、収録曲は何れも
1nd~5thアルバムの頃を思い起こさせる作風で、また、上記3曲にはゲストGとしてブラッド・ギルスが参加。
如何にも彼らしい派手なソロを披露して、楽曲に華を添えているの素晴しい。
カール・アルバート在籍時代と比べてしまうと、ジェイムズ・リヴェラが歌うメロディ(特にサビメロ)の弱さが
やや気になる点ながら、歌唱能力的には前任者と比較しても全く聴き劣りはないし、何より、
リーダーのジェフ・ソープが自覚的に原点回帰を志してくれた事が、俺にはもう嬉しくて嬉しくて。
再起動を果たしたVICIOUS RUMORSの、今後の活躍に大いに期待が高まる1枚。

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