この曲を聴け!
陰陽雷舞 / 陰陽座
Usher-to-the-ETHER ★★ (2006-07-13 23:18:00)
今年発表された、2枚組のライブ盤。
オープニングの時点でもう観客のテンションが最高だったり、煽りなども入っていますが
この臨場感はそれだけではなく、音質の良さもかなり貢献している面が大きいと思います。
音がクリアなのは勿論の事、ドラムの音が大きくてかなり迫力のあるミックスなんですよね。
もう一段階ほど音が大きければもっと良かったんですが、流石にそれは贅沢かも。
この音質で、特に「臥龍點睛」の収録曲はまるで「本来の姿を取り戻した」と言えるくらいに
かっこよくなっていると思います。「蛟龍の巫女」なんて本当に「満ちる粛清の光/
崇めし鈍は狂りて」という歌詞の黙示録的情景が浮かんでくるような迫力がありますし、
「靂」もアルバムで聴いた時は失礼ながら「なんか面白くないリフだなぁ…」と思って
しまったんですが、この音質で聴くとそれが嘘の様にダイナミックでかっこいいです。
…ライブ盤ですらこういうミックスが出来るなら最初からやればいいのに。
また、ライブだと黒猫さんの歌のドスの効き具合が上がる為、正直アルバムのテイクでは
歌声の軽さとビブラートのくどさにちぐはぐさを感じてしまった「我が屍を~」も、
かなり良く生まれ変わっていると思います。「鬼ころし」のラストの絶叫もかっこいいですね。
しかし、それら以上にかっこよくなっているのは「窮奇」かも。
元々テンポの速い曲なのに、更にドラムの迫力が増しているせいで炸裂感すら感じます。
ラストのサビでテンポアップする所なんて、普通にじっとしてはいられません(笑)
2枚組なので値段は高めなんですが、選曲、ライブの内容共に満足です。
そういえば「不知火」「牛鬼祀り」は歌詞が同一のストーリーを追っているようですが、
その後にその鬼を屠れと言わんばかりに「鬼ころし」が始まったりするのも、
良く考えられていると思います。2枚目の実質1曲目が「眩暈坂」なのも嬉しいし、お腹一杯の2枚組です。
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